野村町の蚕糸業の歴史を紐解く博物館

伊予生糸の工場見学やコースター手織りなどの体験メニューも楽しい

蚕糸業で「シルクの町」として栄えた野村町の歴史・文化にふれる資料展示のほか、西日本唯一の生糸工場見学ができます。フレンドリーな館長さんをはじめ、スタッフさんが丁寧に説明をしてくれるので、気軽に声かけを。コースター手織り体験や藍染体験、ストール織り体験などの体験も充実しています。
野村町で織り上げられた衣装や明治以前の古い装束などの展示は見応え十分
明治初期に始まった野村町の蚕糸業。その歴史を物語る資料や繭・生糸の生産に使用された道具類、実際に織り上げられた衣装や地域の文化的行事に用いられた350年ほど前の古い衣装などの貴重な資料を展示しています。さらに、日本の着物をはじめ、世界各国の民族衣装も展示。シルクを中心としたファッション文化を発信しています。
西予市産の繭からつくられる「伊予生糸」は、白い椿のような光沢と豊かな風合いが織物業者の間でも高く評価されており、西陣織にも使われています。シルク博物館に隣接する絹織物館では、この伊予生糸を繭から生産しています。現在日本に4件しかない生糸工場。人の手で紡ぎ出す、この工程が見られるのは西日本でここだけ!博物館の入館料で内部の見学ができるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
天然染料で染めた、さまざまな色合いの絹糸から好きなものを選んで、コースターの手織りにチャレンジ。10cm四方のコースターを約30分で織り上げることができるので、織物初体験の人や子どもでも気軽に楽しめます。ろうけつ染めでオリジナルハンカチをつくる体験や、藍染め体験、ストール織り体験などもあります。
<問い合わせ先>
西予市野村シルク博物館
愛媛県西予市野村町野村8-177-1
電話番号 0894-72-3710
開館時間 9:00〜17:00
休み 月曜(祝日の場合翌日)、年末年始(12/29〜1/3)
入館料 一般350円、高校・大学生300円、小・中学生200円
コースター手織り体験 1枚大人500円、小・中学生300円
駐車場 あり