E-BIKEで楽しむ爽快感あふれる四国カルストの「天空ライド」

四国カルストは愛媛県と高知県の県境に位置するカルスト台地で、東から天狗高原、五段高原、姫鶴平、大野ヶ原と続いています。
天狗高原から姫鶴平まではなだらかな山肌にカレンフェルトやウバーレ、ドリーネといったカルスト地形が見られる草原エリアで、地芳峠を挟んで西側に位置する大野ヶ原は深い森に囲まれて牧場や牧舎が点在する酪農エリア。

草原エリアである五段高原には放牧された牛たちがのんびりと草を食む牧歌的な風景が見られ、ハンカイソウやササユリなどの草原を彩る可憐な高原植物の花たちが訪れる人の目を楽しませてくれます。
また、天狗高原と姫鶴平には宿泊施設やキャンプ場、レストランなどもあり、アウトドアレジャーの拠点にもなっています。
そして、酪農エリアである大野ヶ原には広大なブナの原生林や源氏ヶ駄場などの景勝地をはじめ、特産の乳製品を使ったソフトクリームやチーズケーキなども人気があります。

姫鶴荘の横のカルストレンタサイクルステーションで自転車の貸し出しを行っているので、自転車を持ってこなくても気軽にサイクリングが楽しめます。
レンタル期間は4月上旬〜11月上旬頃までで、基本的には予約が必要ですが、空きがあれば当日でも借りることができます。

E-BIKEと通常のクロスバイクの2タイプがあり、無料でヘルメットの貸し出しもしてくれるので、運動のできる服装をしていくだけでOK。
標高の高い四国カルストで風を切って走るサイクリングは夏でも寒い場合があるため、日除けも兼ねて長袖の服を準備しておくのがオススメ。
春・秋は防寒用の上着を用意しておいたほうが安心です。

E-BIKEとは、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクなどのスポーツサイクルに、専用に開発されたドライブユニットを搭載したスポーツ型電動アシスト付き自転車のこと。
街中をゆったり走るように設計された、いわゆるママチャリタイプの電動アシスト付き自転車に対し、高い速度域・高いペダル回転数で出力が上がるよう制御されたギアなどにより、アクティブなスポーツ走行ができる電動アシスト付き自転車です。
アップダウンの厳しい山道を楽に走りたい、長距離に挑戦してみたい、仲間と一緒に走りたいけれど体力に自信がないといった人などにぴったりです。

カルストレンタサイクルステーションのある姫鶴平から五段高原までは、四国カルスト屈指の眺望を楽しめるエリアで、いくつものビューポイントが点在しています。

左右には遥か彼方まで連なる四国連山の稜線を従え、大草原の中をどこまでも続いていく道路はまさに「天空の道」。
白い羊の群れのようにも見える石灰岩が林立するカレンフェルトの奇勝を眺めながら E-BIKEで駆け抜けるのは最高の気分！
五段高原の最高点である五段城の手前までは上り坂が続きますが、E-BIKEなら余裕で登れてしまいます。

道路脇に咲く花に目を止めたり、牛たちとの触れ合いを楽しんだり、風車を背景に記念撮影をしたり。
自転車ならではのフットワークの軽さも魅力です。

姫鶴荘のある五段高原から大野ケ原までは、地芳峠まで100mくらい下ってからまた上るという高低差のあるロングコース。
慣れない人は「大丈夫かな？」と心配になるところですが、E-BIKEなら力強いアシスト力でぐいぐい先に進むことができてしまうのです。

地芳峠から大野ヶ原までの道程は森の中を通る部分も多く、視界を遮るもののない尾根道のライドとはまた違った雰囲気。

最初に目指すのは大野ヶ原で最も標高の高い場所にある源氏ヶ駄場。
無数の白い石灰岩を見た平家の残党が、白馬に乗った源氏の大群が自分たちを取り囲んでいると見間違えて退却したという伝承が残る場所で、山の斜面いっぱいにカレンフェルトが林立する光景は圧巻です。
山頂には眼下に大野ヶ原の牧場や牧舎を一望できるビューポイントもあります。
五段高原から大野ヶ原の源氏ヶ駄場までは、片道約14kmのアップダウンのあるコースですが、E-BIKEのおかげでストレスのない快適なライドを楽しめました。

大野ヶ原にはペンションやカフェなどの立ち寄りスポットがあり、先にも述べましたが、特産の乳製品を使ったソフトクリームやチーズケーキなども人気があります。
自家牧場の牛乳を使ったスイーツやドリンクが人気のカフェ「ミルク園」のソフトクリームは、牛乳の風味を生かした甘さ控えめのあっさり味で、サイクリング途中にぜひ食べてみたいもの。

ペンション「もみの木」に併設された「ポニー牧場」には、可愛らしいポニーやヤギ、ウサギなどの動物たちが自然の中でのびのびと暮らしています。
人懐っこい動物たちと触れ合ったり、一緒に写真を撮ったりと、ゆっくりと流れる時間の中で過ごすことができます。

最高のロケーションで最高の走りをしてみませんか。