重要文化財で入浴!浴衣さんぽの道後温泉

楽しみ方満載の愛媛屈指の温泉街

年間70万人もの観光客が訪れる、愛媛を代表する観光地・道後温泉。公衆浴場にして重要文化財の道後温泉本館での入浴はもちろん、浴衣姿で温泉街を散策したり、文学と俳句の町で先人の思いに触れてみたりと楽しみが盛りだくさんです。2017年9月には新たな入浴施設「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」が誕生し、ますます注目度アップ!今一番アツイ温泉街・道後を紹介します。
夏目漱石をはじめ多くの著名人に愛されてきた日本最古と言われる名湯 
約3000年前に開湯したと伝わる日本最古と言われる温泉。『古事記』『日本書紀』にも登場した由緒ある湯は、聖徳太子が「伊予の湯(道後温泉)の有様はまさに天寿国」と称賛。夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場するなど、古くから多くの著名人に愛されてきました。なめらかな湯は「美人の湯」として評判で、道後温泉本館をはじめとする2か所の外湯、さらには無料で利用できる足湯や手湯で、天下の名湯を存分に堪能できます。また周辺には、活気あふれる商店街、風格漂う温泉宿などが集まり、道後温泉本館を中心に一つの温泉街となっています。
空港からも駅からもアクセス良好
「道後」とは、松山市の中にある一つの地域のこと。愛媛県の玄関口・JR松山駅から路面電車で約20分、松山城からバスまたは路面電車で約10分と、ほぼ松山市の中心部に位置しています。松山空港から道後温泉まではリムジンバスで約40分とアクセスは良好です。また、伊予鉄道のJR松山駅前、松山市駅、大街道などの電停からはレトロな「坊っちゃん列車」に乗車でき、道後温泉駅まで行くことができます。夏目漱石が小説『坊っちゃん』で「マッチ箱のような汽車だ」と書いた蒸気機関車を復元したもので、木製の車内、昔の服装の車掌と、すべてがどこか懐かしい雰囲気に包まれています。
道後温泉のシンボル・道後温泉本館
道後温泉街の中心に鎮座する現在の道後温泉本館は、1894年に誕生した公衆浴場です。城大工・坂本又八郎が手掛けた建物は、当時でも珍しいとされる木造三層楼、塔屋を設けた重厚感のあるたたずまい。その建築的価値が認められ、1994年には現役の公衆浴場として全国で初めて重要文化財に指定されました。明治から昭和初期にかけて増築・改築を繰り返した結果、細い通路や急な階段が複雑に入り組んだ館内となり、迷宮さながらの雰囲気が随所に漂います。2種類の浴室と3種類の休憩室を組み合わせた4つの入浴コースがあり、日本最古の道後の湯を、浴槽はもちろん、洗い場の蛇口の湯に至るまで、無加温・無加水の源泉かけ流しで堪能できるのが魅力です。昼間の姿も美しいですが、周囲のガス灯が灯り建物全体があでやかに浮かび上がる夜の姿も格別。2019年1月15日(火曜日)から保存修理工事をしていますが、工事中も1階霊の湯は営業しており、入浴可能です。
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道後温泉本館は工事中も元気に営業

道後温泉本館は工事中も元気に営業

保存修理工事の最中も、道後温泉本館での入浴は可能!神の湯浴室(男女)、2・3階休憩室は工事のため休館していますが、1階霊の湯は営業しているので、入浴を楽しむことができます。2019年1月15日から工事を開始し、7~9年での完了を目指しています。

2017年12月『道後温泉別館 飛鳥乃湯泉』グランドオープン
道後温泉に新たな温泉施設「道後温泉別館飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」が誕生。道後温泉本館と同じ、全国でも珍しい源泉かけ流しの「美人の湯」です。596年聖徳太子の来場や661年斉明天皇の行幸などの物語や伝統が残る飛鳥時代を取り入れた湯屋です。
  \飛鳥乃湯泉が『2018年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)』を受賞しました/
『道後温泉別館 飛鳥乃湯泉』の飛鳥時代を思わせる外観や愛媛の伝統工芸品を取り入れていることに加え、中庭で公共空間を作り出したことが評価されています。

外湯、足湯、温泉宿の露天風呂で道後の湯を堪能
外湯をはじめ、無料で利用できる足湯、温泉宿の日帰り入浴利用など、道後の名湯を楽しめる入浴施設はいろいろあります。道後温泉本館とは異なる雰囲気の湯船につかるもよし、気軽に足湯を楽しむもよし。温泉パラダイス・道後を存分に満喫しませんか。
徒歩圏内に見どころが集中
道後温泉は、「温泉総選挙2016」女子旅部門で1位に輝いた温泉地。道後温泉本館の周辺には、神社仏閣のパワースポットをはじめ、温泉グルメ&みやげが充実する商店街、文学・俳句の町ならではの資料館などが徒歩圏内に集まり、湯上り後の楽しみも充実しています。