愛媛全体が遊び場だ!東から西まで魅力を満喫しよう!

瀬戸内海と宇和海に面し、県の中央に石鎚山がそびえる愛媛県。
海に、山に、川にと、まさに自然の宝庫です。

人との距離を気にしなければならない今だからこそソーシャルディスタンスをたっぷりとれる大自然の中で十分に対策をして、新しいスタイルの旅をしてみませんか?

そこで今回は、東西に長い愛媛県の端から端まで、自然や文化・歴史を感じる9つのオススメスポットをご紹介します。
愛媛県は、東から東予・中予・南予という3つのエリアに分かれており、それぞれ魅力的なスポットがたくさんあります。

瀬戸内海に面した東予の海岸部は、昔から有数の工業地帯として栄えてきました。その歴史を感じられる遺構が、新居浜市の山間部にある別子銅山です。

江戸時代から昭和にかけて銅の発掘が行われ、日本の近代化や新居浜市の発展にも大きく寄与した別子銅山。
坑道は全長700㎞、最深部は海抜マイナス1,000mにもおよび、約65万トンもの銅を産出したとされています。
大正から昭和にかけて、この場所には町があり、大勢の人が暮らしていたといわれ、社宅、小学校、劇場、接待館などさまざまな建物が並び、大変な賑わいだったそうです。

そんな繁栄の記憶を辿る天空の不思議な旅に出かけてみませんか?
東予のオススメスポット2つ目は、西日本最高峰・石鎚山。
百名山の一つに数えられ、全国的に有名な名峰です。

標高1,982mのこの山は、春夏秋冬の素晴らしい景色はもちろん、緑深いブナの森や、輝く一面の笹原、垂直の岩場を登る鎖場など、トレイルの豊富なバリエーションも大きな魅力の一つです。
周囲の山を眼下に従えた山頂からの眺めは格別。山登りの醍醐味をたっぷり味わうことのできる名山です。

石鎚登山には、西条市側からの成就ルートと、久万高原町側からの土小屋ルートなどさまざまありますが、初心者の方は比較的登りやすい石鎚スカイラインを利用する土小屋ルートがオススメ。
山頂まで登り切った人にしか味わえない感動を求めて、ぜひチャレンジしてみましょう。
山の次は海。風光明媚な瀬戸内海を満喫するスポットといえば、「サイクリストの聖地」と言われ、日本のみならず世界中のサイクリストが訪れている「瀬戸内しまなみ海道」。 瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の島々をつなぎ、本州と四国を架する “海の道”は、全長約70㎞もあり、米国トップニュース番組やCNNにも世界7大サイクリングスポットとして紹介され、注目を集めています。全部で7本ある橋はどれも形や大きさが異なっており、見応え十分。

それぞれの橋をバックに記念撮影をするサイクリストの姿も見られます。

そして、しまなみ海道が観光客に人気の理由は、初心者でも気軽に走れて安心だから。手ぶらでも利用できるレンタサイクルで、サイクリングを楽しみませんか?
ここからはエリアを移し、中予のオススメスポットをご紹介していきます。

松山市の中心部からほど近く、愛媛が誇る観光名所「道後温泉」。
日本最古の温泉として知られ、その歴史は3,000年以上だとか。聖徳太子や正岡子規、夏目漱石など歴史上有名な人物も数多く入浴している温泉です。
シンボルの道後温泉本館は、現在保存修理工事中で、休憩室のある2階以上は休館していますが、入浴のみ営業を行っています。
工事期間中は温泉とアートを組み合わせたさまざまな事業を展開することとなっており、この期間しか見られない特別な道後温泉本館を楽しむことができます。

道後温泉街は一人女子旅などで人気の高い温泉地で、写真映えするスポットもたくさん。カメラを持ってでかけてみてはいかがでしょうか。
大小たくさんの島々が浮かび、多島美も見事な瀬戸内海。
忽那諸島は、松山市沖に点在する島嶼群で、もっとも面積が大きい中島本島を主島とする、有人9島を含む30以上の島々のことをいいます。
主だった島には松山市からフェリーや高速艇の定期便が出ているため、日帰りでちょっとした離島リゾート気分を楽しむことができます。

島ならではの文化や島に暮らす人たちのあたたかい笑顔、穏やかな風景は島の宝。 忽那諸島には、それぞれに特色を持った魅力的な島がたくさんあります。 キャンプ、フィッシング、BBQ、サイクリングなどアウトドアを満喫しながら、ゆったり流れる島時間を楽しみませんか?
2021年3月13日に誕生した、えひめこどもの城ととべ動物園を結ぶ四国最大級の「とべもりジップライン」。爽快な空中散歩を楽しめるアトラクションです。
えひめこどもの城からとべ動物園へ向かう410m(高低差35m)のコースと、とべ動物園からえひめこどもの城へ向かう320m(高低差22m)のコースがあり、どちらをスタート地点に選んでもよく、行きと帰りでは違うコースが楽しめ、両施設を往復する仕組みになっています。
「スリー、ツー、ワン、GO!」の掛け声と同時に飛び出したら、後はもう“すごく高い!すごく速い!すごくキレイ!すごく気持ちいい!”の連続。この迫力と楽しさはやみつきになりそう!
東予エリアの紹介で「しまなみ海道サイクリング」を紹介しましたが、お次は四国カルストを爽快に駆け抜ける高原サイクリングはいかがですか?

四国カルストにあるレンタサイクルステーションでは、E-BIKEを借りることが可能。 E-BIKEとは、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクなどのスポーツサイクルに、専用に開発されたドライブユニットを搭載したスポーツ型電動アシスト付き自転車のこと。
アップダウンの厳しい山道を楽に走りたい、長距離に挑戦してみたい、仲間と一緒に走りたいけれど体力に自信がないといった人などにぴったり! 標高1,000~1,500mの尾根沿いに広がる四国カルストを舞台に、緑と空の美しい360度のパノラマ風景を楽しんでみては?
最後は、愛媛県の南西部に位置する南予の見どころ。歴史散策と豪快なリバーアクティビティという趣向の異なる2スポットをご紹介します。

まずは、江戸時代後半から明治時代にかけて木蝋生産を中心に栄えてきた「内子町八日市・護国地区」。
今もなお、町家や豪商の屋敷が残っており、この景観は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、地域の方々に愛され守られています。
漆喰の外壁や出格子などが残る建物から、当時の趣を感じることができます。 そんな歴史と文化が息づく内子の町並みをゆったりと散策してみませんか。
渓流で岩肌を滑り降りたり滝壺に飛び込んだり、究極の川遊びが楽しめるキャニオニング。愛媛県は、日本屈指のキャニオニングポイントがあることで知られる“キャニオニング天国”です。
中でも松野町にある滑床渓谷は、「滑る床」という名の通り、滑らかな岩肌を利用した天然のスライダーがたくさん!
日本の滝100選にも選ばれた「雪輪の滝」を筆頭に、キャニオニングのためにレイアウトされたような渓谷なのです。
岩肌をロープで下るラッペリングや、滝壺へのダイビングなど、文字通り“川を遊び尽くす”体験ができます。童心に帰ってたくさんはしゃいじゃいましょう!
愛媛の魅力的な9つのオススメスポット、いかがでしたでしょうか。

海、山、川に恵まれ、島国・四国ならではの独自の歴史文化が残されてきた愛媛。
のんびりとドライブしながら巡るもよし、瀬戸内海沿いや山里を走る列車で途中下車を楽しむ旅もよし。
都会の喧騒を離れて、心も体もリフレッシュ。
愛媛の魅力を存分に満喫してください!