古き良き町並みが残る『内子町八日市・護国地区』をブラ散歩

内子町八日市・護国地区は、江戸時代後半から明治時代にかけて木蝋生産を中心に栄えてきました。
今もなお、町家や豪商の屋敷が残っており、この景観は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、地域の方々に愛され守られています。
建物は漆喰の外壁や出格子などが使われ、当時の趣を感じることができます。
そんな歴史と文化が息づく内子の町並みをゆったりと散策してみませんか。
旅の始まりは、内子の観光パンフレットが多く揃えられており町歩きをする前に是非立ち寄ってもらいたいスポット「内子町ビジターセンター」。雰囲気あるこの2階建て建物は、昔、警察署として使われたそうです。わからないことは、スタッフの方に気軽に相談してみましょう。詳しく優しく教えてもらえますよ!

住所/喜多郡内子町内子2020
休/木曜、年末年始(12/29~1/2)
電話/0893-44-3790
営業時間/9:00~17:30(4月~9月)
9:00~16:30(10月~3月)
内子町ビジターセンターから八日市・護国の町並みに向かう商店街の通り沿いには、『商いと暮らし博物館』があります。こちらでは、この地域で暮らしてきた商家の暮らしをリアルな人形を使い再現。人形が当時の生活の1コマを語るセリフも想像を掻き立ててくれます。
内子の歴史や当時の暮らしを勉強してから八日市・護国の町並みに向かえば更に楽しめること間違いなし。

住所/喜多郡内子町内子1938
休/年末年始(12/29~1/2)
電話/0893-44-5220
営業時間/9:00~16:30
地図を見ながら少し入り組んだ路地を抜けると、突如としてハイカラな建物が現れました。ここは、『森文旭館』。以前は、地元の森文醸造株式会社の倉庫として使われていましたが、今は保存会を立ち上げ、年に数回上演会や朗読会などのイベントを開催しているそう。普段は外観のみ見学する事ができます。和洋折衷のユニークなデザインのこちらの建物は登録有形文化財にも認定されています。
創業200年の伝統を誇る『大森和蝋燭屋』。和紙と燈心草(い草)、真綿で留めた芯を竹串に通し、40〜45℃に溶かしたハゼの実から採取した蝋(木蝋)を素手ですくい上げ、何度も塗り重ねる『生掛け』製法。何重にも塗り重ね仕上げられた和蝋燭は、優しい温かみのある炎で人々を魅了します。
印象的な暖簾が特徴の『内子晴れ』。築170年の古民家をリノベーションしたモダンな空間はカフェゲストハウスとして多くの人に愛されています。お昼のランチは地元の食材を使ったキーマカレーなどが人気です。店内にはオーナーの山内さんの会社、『アソビ社』でセレクトした地元や県内のものを中心に商品が並んでいます。山内さんに内子のおすすめ散歩スポットを聞いたところ、『天神社展望台』でコーヒーを飲んだら最高ですよ。と教えてくれました。『内子晴れ』でコーヒーをテイクアウトして早速向かってみました。
『内子晴れ』から徒歩3分、裏山の石階段を上がったその先に『天神社』がありました。
地元の神様にきちんとご挨拶をしたら『天神社展望台』で少し休憩。
町内を見渡せる高台にはベンチも用意されており、どこか懐かしい風景を見ながらコーヒーをいただくと時間を忘れてしまいます。それにしてもカップのデザインもかわいい。
『木蠟資料館 上芳我邸』は、芳我家の筆頭分家として栄えた豪商。その当時のままに住居と生産施設を見学することができます。凛とした主屋の客室や渡り廊下、太い大黒柱などに当時の栄華をみることができます。さらに内子の木蠟生産の最盛期、使用人を抱え暮らしていたお屋敷の広い炊事場は必見。当時に思いを馳せてみましょう。

住所/喜多郡内子町内子2696
休/年末年始(12/29~1/2)
電話/0893-44-2771
営業時間/9:00~16:30
木蝋で財をなした『本芳我邸』は明治22年に建てられたもの。
この本芳我邸を中心に美しい町並みが立ち並ぶ八日市・護国地区。
町家の多彩な意匠を楽しみながら、お土産屋さんや、カフェなどをめぐる散歩が楽しい。
脇道をそれたくなるような路地や、分かれ道などがあり思いのままに散策しよう。

内子座に商いと暮らし博物館、レトロな映画館、町家の多彩な意匠を楽しみながら、お土産屋さんや、モダンな空間のカフェなどをめぐる散歩など、まるでタイムスリップしたかのような感覚が味わえます。

あなたも、この古き良き町並み内子を散歩されてみてはいかがでしょうか。