愛媛県の宇和海沿岸部では、近世にイワシ漁が盛んになるとともに、リアス海岸の急傾斜を段畑として切り開き、芋・麦を中心とする農業が定着しました。近代に入ると、かまぼこ・じゃこ天の水産加工業、はまち・鯛・真珠の養殖業、柑橘栽培が産業として発展しました。本展では宇和海のくらしと景観に目を向け、そこで営まれる生業について、歴史資料や民俗資料で紹介します。展示を通じて、重要文化的景観「遊子水荷浦の段畑」、「宇和海狩浜の段畑と農漁村景観」、日本産業遺産「愛媛・南予の柑橘農業システム」にもなっている宇和海の魅力に迫ります。
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