星ノ宮神社

ほしのみやじんじゃ

境内にあった楠の大木が雷で焼けた後、木の中に人助けをする賢い狸が棲み着いたことから、狸を祀る小さな祠がある。
かつて市場が開かれていた境内には、商売繁盛の稲荷神社も祀られている。
うっそうとした森に囲まれた境内は、かつて何倍もの規模があったと言われている。
相撲が盛んな星原町は、境内の土俵で子供奉納相撲大会が開かれ、時を同じくして「星原市」という市も開催される。

古代文化と商業発祥の地

約1300年前に隕石が落下したことで建立されたとされる、新居浜で一番古いと言われる神社。御神体である隕石は、現在は本社である浦渡神社に大切に保管されている。また、かつて法隆寺や東大寺の寺領管理のために、駐在していた庄官やその他の人々によって、各種の物資を物々交換していた「星原市」という市が開かれ、それが現代の市場の原型となったと言われている。境内には「星の宮のお狸さん」の伝説も残されており、古代文化と商業を現在に伝える神社となっている。