小松ヶ池

こまつがいけ

龍伝説に因み、龍の口から流れる水で身を清める手水が設置されている。
俗界と神域とを隔てる表象の鳥居の先に広がる小松ヶ池。
池の周囲には遊歩道が整備されており、伝説の残る池を様々な角度から眺めることができる。
かつて、浮島が原（うきしまがはら）と呼ばれていた地名の由来になったとも伝わる浮島。

伝説が色濃く残る龍神が棲めり神域

四国カルスト大野ヶ原地域の龍王神社裏にあるドリーネ（石灰岩地域特有のすり鉢状の窪地）に水が溜まってできた世界的にも珍しい池。昔、強欲な両親に落胆して身を投げた娘が龍神へと姿を変え、この池の主となったという伝説を持ち、古くから雨乞い祈祷の場とされてきた。水量は常に一定を保っており、ジュンサイが自生する水面の中央には見る度に位置が変わるという浮島が浮かび、厳粛な空気が漂う神秘的なスポットとなっている。