愛媛のみかんは種類いろいろ

新しい品種が続々登場!進化する愛媛のかんきつ

一口に「みかん」といっても、実のところ「温州(うんしゅう)みかん」と、それ以外のかんきつ「中晩柑(ちゅうばんかん)」に分けることができます。一般的に「みかん」といえば、温州みかんのことを指します。
愛媛県では温州みかんはもちろん、中晩柑の生産も盛んで、その数はなんと40種類以上!日本一の品種数と生産量を誇ります。
100年以上の歴史があり、培われた技術や熱心な研究の成果により、かんきつはより美味しくなり、新しい品種も誕生しています。そんな個性あふれる愛媛県自慢のかんきつをご紹介します。
みかん、いよかん、不知火(デコポン®)などを含め、生産品種が多いのも愛媛県の特長。みかんとオレンジを交配した「清見」を中心に、かんきつ同士をかけあわせた新しい品種の開発も進められています。甘みが強いもの、酸味を感じるものなど、味もさまざま。全国でもトップレベルの生産量と品種を誇り、今後の研究にも期待が高まります。
甘平(かんぺい)は、「甘い」「平ら」という文字通り、甘くて平べったい形をしています。果肉はシャキシャキと歯ごたえがあり、噛むほどに濃厚な甘みが広がります。大玉でとても甘く、食感も抜群な満足度の高い逸品です。さらに、糖度が14度以上で酸度が1.2%未満という厳しい基準をクリアした甘平「愛媛Queenスプラッシュ®」もあります。
紅(べに)まどんな®の特長といえば、なんといっても食感。果肉はまるでゼリーのようにプルプルなめらかです。酸味も少なく、濃厚な甘みの果汁が溢れてきます。中晩柑の中でも登場時期が早く、11月の中旬ごろから出荷が始まります。見た目の良さ、味の良さ、そして年末という時期の良さから、贈答品としても人気があります。
酸味のある爽やかな風味から、飲み物やお菓子、料理のアクセントとしても使用されるレモン。実は愛媛県は、広島県に次ぐ全国で2位の生産量を誇ります。緑色から黄色と、時期によって色が変わり、風味も異なります。
はれひめは、清見とオセオラオレンジを掛け合わせたものに、さらに温州みかんを掛け合わせて誕生しました。見た目だけでなく、味にもそれぞれの良さを引き継いでおり、みかんのように甘くてむきやすく、オレンジのような爽やかな味わいを楽しめます。
ヘタの部分が大きく飛び出した、ユニークな形をした不知火(デコポン®)。ポンカンと清見を親に持ち、大粒な果肉は甘みが強く、食べ応えも抜群です。大きくて皮がむきにくそうに見えますが、意外と簡単に手でむけます。
「伊予」は愛媛県の昔の呼び方で、伊予で盛んに育てられていたことから、伊予柑(いよかん)の名前になりました。甘みに加えて酸味もあり、爽やかな風味を味わうことができます。現在も愛媛県を中心に育てられている品種です。
ポンカンはインドが原産のかんきつです。見た目や大きさはみかんにも似ており、手で簡単にむくことができ、濃厚な味が特徴です。食べるときには、ポンカンならではの香りをお楽しみください。
はるみは濃厚な甘さに、プチプチと歯切れの良い果肉が特長です。実は不知火(デコポン®)と同じく、ポンカンと清見を親に持ちます。親が同じでも味はどのように違うのか、ぜひ食べ比べてみてください。
せとかは注目を集める高級かんきつの一つです。糖度が非常に高く、濃厚な甘みがあり、ジューシーでとろけるような果肉が特長です。その優れた味わいから、かんきつの大トロとして親しまれています。
かんきつの中でも比較的サイズの大きい八朔(はっさく)。甘みと酸味に加えて、ほのかな苦味もあります。果肉はみずみずしくも、しっかりとした歯応えがあり、その特徴的な味わいから根強い人気があります。
清見はみかんにオレンジを掛け合わせた品種で、果肉は果汁が豊富でまろやかな甘さです。実はさまざまなかんきつの親となっており、せとかや不知火(デコポン®)、はるみ、はれひめなど、優れた品種が清見から誕生しています。
たくさんの品種がある愛媛県では、一年を通してかんきつを楽しむことができます。見た目も味も、どのかんきつにも違った良さがあります。品種や個性を知ると、探すのが楽しくなること間違いありません。ぜひお気に入りのかんきつを見つけてみてください!

※デコポン®は熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標です。
※愛媛Queenスプラッシュ®は愛媛県の登録商標です。
※紅まどんな®は全国農業協同組合連合会の登録商標です。