遠くからも目を引く真っ白な鐘楼    「日本基督教団西条栄光教会礼拝堂」

和の雰囲気をさりげなくまとった美しい礼拝堂

倉敷アイビースクエアを設計した浦辺鎮太郎氏がぜひにと頼み込んで設計したという礼拝堂。屋根の上にのった真っ白な鐘楼は遠くからでも目を引きます。
凛とした静けさと美しさに胸を打たれる
純白の漆喰壁と濃茶色の木部のコントラストが美しい、シンプルで上質なデザインの礼拝堂。静けさに満ちた神聖な空間を訪れた人は、建物の見事なつくりに感動すると同時に、不思議と誰もが神仏を深くうやまい、慎む気持ちになってしまうようです。
礼拝席に腰掛けキリストの教えに思いを馳せて
信者席の背もたれには聖書を置くためのスタンドがあります。ところどころに塗りがはげた部分があり、今まで多くの人たちから愛され、使われてきた場所だということが感じとれます。
縦長の窓が並んだ白壁と瓦屋根のモダンな外観
お堀に囲まれた陣屋敷跡に建てられており、水面に映る白い外観はとても優美。洋風でありながら、瓦葺きの切妻屋根がなんともおもしろい建物です。内部は白漆喰と濃茶色の木材でつくられ、厳かな雰囲気に溢れています。
現代に通用する上質なデザイン
礼拝堂という特別な役割の建物でありながら、町並みにさりげなく寄り添うような融和性も感じることができます。牧師館と幼稚園舎とは渡り廊下でつながれており、ともに浦辺鎮太郎が設計した素晴らしいデザインの建物です。