人面岩

じんめんいわ

人面岩は人工的に彫られた石造。高さ約5m、巾3mあり山肌から県道長浜保内線沿いを見下ろしている。
人面岩前には大わらじがあり、悪さをしていた河童が「人面岩があの大わらじをはいて歩き出したら踏み潰される」と言って逃げて行った伝説も残っている。
人面岩の前に造られた花壇には四季折々の花々が植えられ、山の綺麗に澄んだ空気を吸い込み、花々を見ていると心が安らぐ。
長浜地区から出石寺へ向かう県道を走っていくと右手に大わらじと看板があり、正面に目をやると山の中腹辺りに左を向いた顔面のような人面岩が見える。

彫りの深い顔立ちはなかなかのイケメン

150年以上前、豊茂から櫛生に抜ける道の完成記念に、力石力造（ちからいしりきぞう）が製作したと言われている人の顔に掘られた石造。力石力造は大洲・長浜地区で石工を生業とし、田畑や屋敷、道路の石垣など持ち前の力と器用さで見事な石組みをする名工として知られていた。まるでギリシャ神話から抜け出したような彫りの深い顔立ちの人面岩は、木々が生い茂る山の高い位置にあるので見逃してしまわないように注意が必要なスポットである。