世界の絶景・詩歩がお勧めする観光ルート

モデルルート① 絶景&カフェ巡り 1泊2日

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「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー 詩歩(しほ)

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー 詩歩(しほ)

昨今の“絶景”ブームを牽引する、絶景プロデューサー。「絶景」は2014年の流行語大賞にもノミネートされ、出版している書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」シリーズは累計63万部を突破。アジア等海外でも出版される。2023年に「愛媛・伊予観光大使」就任。

こんにちは。絶景プロデューサーの詩歩です。
今回は、道後温泉の歴史ある町並み、絶景で有名な下灘駅、そして風情ある大洲の町へ、車を使わずに公共交通機関を利用しながら巡ります。
松山空港を起点に、のんびりと愛媛の魅力を堪能するプランです。松山空港は、羽田空港からなら約1時間30分。意外と近いですよ。

[朝]道後温泉散策とカフェ巡り
朝9時前に松山空港に到着したら、9:00発の空港リムジンバスで伊予鉄道・道後温泉駅へ。空港からまっすぐ40分で到着します。

道後温泉は日本最古の温泉として知られ、道後温泉本館の歴史ある姿は圧巻! 2019年から始まった本館の大規模な保存修理工事の完了に先立ち、2024年7月から全館での営業を再開しました。

道後温泉駅から道後温泉本館までは約300m。道後温泉本館は朝6時から営業していますので、朝風呂に入るもよし、外から眺めて記念撮影するのもよし。大人気スポットですので、早い時間に訪れるのがお勧めです。
道後温泉駅から道後温泉本館へつながるアーケード街「道後ハイカラ通り」には、たくさんの土産物店や飲食店が並んでいます。9時から10時までには、ほとんどのお店が開店しますので、道後温泉本館を楽しんだら、ゆっくり散策してみましょう。
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

こちらは、みかんジュース専門店「10FACTORY 道後店」でいただけるみかんジュース飲み比べセット。品種によって異なる美味しさが楽しめるのは、柑橘王国・愛媛ならではの体験です。
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

また道後温泉本館の近く(北西)には、足湯カフェや、出来たての「じゃこ天」が食べられる、かまぼこ店もありますよ。

さらにちょっと足を伸ばしたところ(100mちょっと東)にあるのが「圓満寺」。静かな場所ですが、カラフルな「お結び玉」がフォトジェニックなスポットです。恋愛成就のお参りをして記念撮影も楽しみましょう。
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

一通り楽しんだら、道後温泉駅に戻りましょう。そうそう、この駅舎は一棟まるごとスターバックスになっていて、明治の洋風建築と内装になっているのも道後の豆知識です!
[午後]伊予上灘駅で降りて、道の駅でランチを
12:29に道後温泉駅を出発し、路面電車でJR松山駅(2024年9月にリニューアル!)へ。
JR予讃線に乗り換えると、13:38に伊予上灘駅へ到着します。駅から徒歩5分の「道の駅ふたみ」でランチを楽しみましょう。地元の新鮮な海の幸を堪能できます。
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

さらに三島神社まで足を延ばしますが(約2km)、坂道が続きますので、道の駅でレンタサイクルを借りるのがお勧めです。ここの自転車は全て電動アシスト付きですので、脚力に自信がなくても安心です。伊予上灘駅からなら約1.5kmですので、涼しい季節なら30分ほどかけてゆっくり歩くのもいいですね。海を見下ろす高台にある神社からの眺めは絶景ですので、ぜひチャレンジを!
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

[夕方]絶景といえばやっぱり下灘駅
伊予上灘駅へ戻り、16:30発の八幡浜行きの列車で下灘駅へ。瀬戸内海沿いを走るので、窓の外には海と多島美が広がります。

およそ7分で到着すると、降りて目の前がもう絶景! 下灘駅はかつて「日本一海に近い駅」だったことで知られ、CMや映画・ドラマのロケ地として、今でもたびたび登場します。その理由は、こぢんまりとしたホームがベンチの先で途切れて、見渡す限りの水平線が見えること。昼間は青い空と海の中にホームが浮かび、夕方になるとこれらが夕日に染まります。
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

駅前には、カフェスタンド「下灘珈琲」がありますので、ハンドドリップで淹れられたコーヒーを片手に、絶景を眺め、ゆっくりとした時間を過ごされてはいかがでしょうか。天候によってはお休みの日もあるので、訪問前に店舗SNSのチェックをお忘れなく。
[夜]大洲で郷土料理を
夕景を楽しんだら、そのまま下灘駅から18:37発の八幡浜行きの列車に乗りましょう。19:30に伊予大洲駅に到着します。
晩ご飯は、大洲ならではの食文化や食材を楽しんではいかがでしょうか。四国有数の生産量を誇る栗を使った「とんくりまぶし」や、里芋を使った「大洲コロッケ」、ハモ料理など、ぜひお楽しみください。
[朝]大洲城と臥龍山荘へ
朝はゆっくりスタート。ホテルを出発し、バスまたは徒歩で大洲城へ。
大洲城は鎌倉時代末期に伊予宇都宮氏によって築城されたといわれ、明治時代に老朽化により解体された天守(4層4階の複連結式天守)が当時の姿のまま正確に復元されています。4階まで上がってみると、川沿いの風景を楽しめます。

なんとこの大洲城、天守を貸し切って宿泊できることでも話題です。お殿様・お姫様気分での滞在に興味がある人は、一度調べてみては?
  • ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

    ©Shiho/詩歩 「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

その後、徒歩(約20分)で臥龍山荘へ。臥龍山荘は、間近を流れる肱川流域随一の景勝地「臥龍淵」に臨む山荘です。現在の建物は明治の貿易商が十余年かけて築いたもので、臥龍院・不老庵・文庫の3棟が国の重要文化財に、庭園を含む一帯が国の名勝に指定されています。紅葉が特に有名ですが、新緑や雪景色など四季折々で変わる表情に心が癒やされます。
[昼]古い町並みでランチ&カフェ巡り
お昼は、城下に戻って、古い町並みを散策しましょう。
愛媛県大洲市は、国際的な認証団体が選ぶ「世界の持続可能な観光地」の「文化・伝統保全」の部で、2023年に世界1位を獲得。特に評価されたのが、大洲城の城下町。お城から臥龍山荘へ向かう途中で目に入っているはずですが、人口減少や高齢化で維持が難しくなった古民家を活用したホテルや、おしゃれなカフェ、お店が点在しています。

その中から、ユニークなカフェやレストランを紹介します。

川久保珈琲店
「ブラックが苦手な人でも飲めるコーヒーを」がコンセプトのこだわりのコーヒー。

yumehonoka
フルーツ酵母などの自家製天然酵母や北海道産小麦や厳選された材料を使用した焼きたてパンが人気。

大洲まちの駅あさもや
お土産どころや観光案内所、テイクアウト、レストランがあります。ご当地グルメである「大洲コロッケ」や臥龍醸造のビール飲み比べなど楽しめます。

うみとカモメ山下別邸
古民家をリノベーションした店舗で、宝石のようなフルーツサンドを販売しています。

※各店舗の営業日は事前にチェックしましょう。
[帰路]
15:41に伊予大洲駅発の特急に乗って松山駅へ。16:17に到着したら、松山空港へ向かいます。リムジンバスで15分。松山空港にも土産物店や鯛めしの専門店がありますので、足りない場合は最後のチェックを。

車がなくても、公共交通機関を利用した1泊2日の旅で、愛媛の絶景と美食、そして歴史ある町並みを存分に楽しめます。
のんびりと地元の雰囲気を味わいながら、愛媛の魅力に触れるすてきな旅になりますように!