今もなお海に佇む重厚な軍用桟橋
佐田岬半島に残る豊予要塞の軍事遺跡のひとつで、佐田岬灯台へ向かう県道から草木の生い茂った歩道を約500m下ると、漁業用とは異なった雰囲気の桟橋が目に入る。長さ約50m、幅約5mのコンクリートと一部鉄製の桟橋は、第2砲台建設の資材を陸揚げするために造られ、計24本の円柱に支えられている。半島の先端部だけあって風による波も強く、崩壊を免れるための様々な工夫も凝らされている。風が強い日には近づけないので、訪れるのは春や秋がおすすめ。