途切れない伝統

西日本豪雨から5年、ついに今年通常開催での乙亥大相撲が愛媛県西予市野村町で開催されます。

野村町は松山道西予インターより車で15分ほどの所にあり、周囲を山と川で囲まれた自然豊かな町です。

乙亥大相撲が行われる乙亥会館は町内中心部にあり、2023年は11月28日・29日の2日間、子供の部から大人の部そしてプロの力士も招かれ、今年は「朝乃山関・玉鷲関」がゲストとしていらっしゃいます。稚児の土俵入りは毎年微笑ましく人気のイベントです。

この乙亥大相撲は嘉永5年の野村町大火災で甚大な被害を受け、火災の発生を封じるため無火災を祈願した事が始まりと言われています。それから171年、制限も時にはあったものの、途絶える事無くこのお祭りは開催されている伝統あるお祭りです。野村町出身の玉春日関も毎年お祭りに招かれ、今では館内に引退までの資料館も設けられています。

浸水被害から綺麗に建て直された建物では、普段様々なプレイルームやトレーニングルームが、あり町民の憩いの場として活用されています。

乙亥会館のお隣にある百姓百品はここも浸水被害をうけましたが、いち早く建て直されました。新鮮なお野菜や手作り品で溢れ賑わいをみせています。野村町の「苔」を使ったコケテラリウムも全国的に珍しいらしく、今のイチオシとして取り扱われています。また、浸水被害を受けたサツマイモが奇跡的に生きていて、それを使用した芋焼酎は、その事から長寿の酒として人気を博しています。

公共施設も新しく建て替えられ、若者による様々なお店や活動も活発に行われている野村町に、是非1度遊びに行かれてみてはいかがでしょうか。心休まること間違いないです。