廃校が山里の拠点に「みそぎの里カフェ」
みそぎの里カフェは、愛媛県内子町の山あいにある御祓(みそぎ)地区に位置しています。松山市内から車で約50分と、ちょっとしたドライブにほどよい距離。最寄りの内子・五十崎ICからは車で15分ほどで、舗装された山あいの道を進んでいくと到着します。近くには屋根付き橋やしだれ桜、泉谷の棚田など見どころもあり、里山の風景が広がるのどかな場所です。閉校から始まった新たな物語
地域に根ざしたカフェとしての歩み
みそぎの里カフェがあるのは、2014年に閉校した旧御祓小学校の校舎です。御祓小学校は地域で唯一の小学校としての歴史を重ねましたが、2014年3月に最後の児童を送り出して幕を閉じました。
閉校から3年後の2017年、職員室だった部屋で月2回だけのカフェ営業をスタート。その後2019年に、地域のありのままの家庭料理を詰め込んだ「季節の定食」を新メニューとし提供開始。地域の旬の食材を使用した丁寧な料理が評判となり、多くの人が訪れています。
すてきなカフェスペースは、地域おこし協力隊の呼び掛けにより地元の大工さんたちが集まり、竹や木材が持ち寄って、アイデアを形にしてくださったとのこと。学校の備品も残しつつ、カフェらしい雰囲気が漂う心地いい空間です。陽当たりの良い窓際にはカウンター席が設けられ、山並みの景色を眺めながら食事を楽しめます。
黒板に書かれた献立やメッセージに、あちこちに飾られた野花、季節によっては雛飾りやクリスマスツリーもあり、おもてなしにあふれています。
閉校から3年後の2017年、職員室だった部屋で月2回だけのカフェ営業をスタート。その後2019年に、地域のありのままの家庭料理を詰め込んだ「季節の定食」を新メニューとし提供開始。地域の旬の食材を使用した丁寧な料理が評判となり、多くの人が訪れています。
すてきなカフェスペースは、地域おこし協力隊の呼び掛けにより地元の大工さんたちが集まり、竹や木材が持ち寄って、アイデアを形にしてくださったとのこと。学校の備品も残しつつ、カフェらしい雰囲気が漂う心地いい空間です。陽当たりの良い窓際にはカウンター席が設けられ、山並みの景色を眺めながら食事を楽しめます。
黒板に書かれた献立やメッセージに、あちこちに飾られた野花、季節によっては雛飾りやクリスマスツリーもあり、おもてなしにあふれています。
懐かしさを残す小学校の校舎
黒板や机がそのまま残され、タイムスリップ気分を味わえる
カフェが営まれている旧校舎は、懐かしい当時の雰囲気をそのまま残しています。教室だった部屋には黒板や当時の時間割表がそのまま残されており、まるでタイムスリップしたかのよう。実際に使われていた机や椅子など、細部にわたって学校らしさが残されていて、初めて訪れてもどこか懐かしさを覚えるでしょう。木造ならではのぬくもりと、やわらかな日差しが差し込む教室も印象的で、写真映えするスポットにもなっています。
地元食材たっぷりのほっこりランチ
旬の食材を生かした季節の定食
みそぎの里カフェで提供されるメニューは、地域の方々が腕をふるう季節替わりの定食(ランチ)。スタッフの多くの家が農家を営んでおり、持ち寄った旬の食材をぜいたくに使い、季節の味わいをぎゅっと詰め込んでいます。
とれたての野菜など、訪れるたびに内容が変わるため、何が食べられるのかワクワクします。
この日のメニューは、「里芋コロッケ」「おからとごぼうの炊いたん」「春雨の酢のもの」「自家製べったら漬け」「大根と豆腐のみそ汁」「ゆずのジュレ」でした!
とれたての野菜など、訪れるたびに内容が変わるため、何が食べられるのかワクワクします。
この日のメニューは、「里芋コロッケ」「おからとごぼうの炊いたん」「春雨の酢のもの」「自家製べったら漬け」「大根と豆腐のみそ汁」「ゆずのジュレ」でした!
季節の食材が詰まったおかず
心も体もほっと安らぐひとときを
この日のメインは「里芋コロッケ」。口に含むと、里芋のシャクッとした食感に、野菜のうまみや甘みも広がります! 「おからとごぼうの炊いたん」はシイタケのダシ、みそ汁はいりこダシでどちらも優しく深い味わい。地元の家庭の味をなるべくそのまま提供しているとのこと。
食材も地元のもの、季節のものがたくさん使われていて、品数も多くとても食べ応えがあります。そうそう、ご飯は地元のお米「みそぎまい」です。いなり寿司やちらし寿司など、持ち帰りもありますよ。
食材も地元のもの、季節のものがたくさん使われていて、品数も多くとても食べ応えがあります。そうそう、ご飯は地元のお米「みそぎまい」です。いなり寿司やちらし寿司など、持ち帰りもありますよ。
旧教室を利用した多彩なショップの誕生
ジャンル豊かな店が並ぶスポットに
2021年からはカフェに加え、地域の方や移住者が営む多彩なお店が、教室などを利用して営業しています。例えば、和紙と活版印刷を扱うお店や、世界各地の手すき紙を集めた工房では紙を使ったアイテム作りなどの体験ができるお店、自家焙煎のコーヒー豆と古道具を楽しめるショップもあります。他にも、地元の整体院による出張施術やヘアサロンなど、ジャンルも実にさまざま。廊下を巡りながら一つ一つのお店をのぞくのも大きな魅力です。さらに、自由に見学できるアトリエやギャラリースペースもあり、旧校舎全体が地域の交流拠点となっています。
地域のシンボルとして息づく「みそぎの里」
廃校が人々の憩いと交流を育む拠点に生まれ変わる
廃校になった小学校が、今ではカフェやお店が集う「みそぎの里」として地域のシンボル的な存在になりました。昔ながらの校舎に足を踏み入れれば、そこには人と人とが触れ合う暖かな時間が流れています。
懐かしい校舎でほっと一息。内子町を訪れた際は、ぜひ「みそぎの里カフェ」に立ち寄ってみてください。
懐かしい校舎でほっと一息。内子町を訪れた際は、ぜひ「みそぎの里カフェ」に立ち寄ってみてください。
column
店舗名:みそぎの里カフェ
住所:愛媛県喜多郡内子町只海甲456 旧御祓小学校
電話:0893-43-0620
ホームページ:https://uchiko-misogi.com/