四国の秀峰を左右に眺める雄大な絶景に思わず息をのむ
石鎚山系と赤石山系の中間近くにある寒風山と笹ヶ峰は、それぞれ多くの登山者から愛される人気の高い山です。緑に囲まれた森林、ササ原の尾根道、ちょっとした岩場もあるバリエーション豊かなコースとなっており、好天に恵まれれば太平洋まで見渡すことができます。伊予富士と寒風山の分岐点「桑瀬峠」
旧寒風山トンネル登山口から約50分ほどで到着する桑瀬峠に立つと、正面にはゴツゴツとした山のかたちの伊予富士方面、右手にはササに覆われたなだらかな山のかたちの寒風山方面という対照的な風景が一望できます。ここからは気持ちのいい尾根道歩きが始まり、草木と木々の葉が茂る森林帯と、明るく開けたササ原というコントラストのある山歩きができます。
“花の山”とも呼ばれる寒風山
ショウジョウバカマ、アカモノ、シモツケソウ、イワカガミ、ギンバイソウ、イチヤクソウ、オオヤマレンゲ、タカネマツムシソウなど、春から夏にかけていろいろな種類の山野草や高山性植物の花が次々と咲き、登山者の目を楽しませてくれます。
縦走路からの雄大な景色
寒風山と笹ヶ峰の間の縦走路は、愛媛県はもちろんのこと高知県や徳島県まで、四国の名だたる山々を一望のもとに歩けるという贅沢で爽快な山歩きができるのが魅力。地図に名を記された山を一つひとつ実際に目で追いながら歩いていくと、自分が“四国の中心”にいるような気分に浸れます。
全身で山のパワーを感じてみよう
石鎚山、瓶ヶ森と並び“伊予の三名山”に数えられる笹ヶ峰の山頂には、金剛笹ヶ峰石鉄蔵王大権現と大日大聖不動明王が祀られ、7月にはお山開き登拝も行われています。一説には石鎚山より古い歴史を持つとも言われている霊山です。