今治市菊間町【美しきいぶし銀】


2024.01.18

伝統産業「菊間瓦」

四国の愛媛県を代表する伝統産業の1つである今治市菊間町の菊間瓦。
菊間瓦の起源は、鎌倉期弘安年間(約700年前)から製造が始まったと伝えられています。
菊間瓦は、いぶし銀に輝くことから「いぶし瓦」とも呼ばれ、美しい光沢があり、品質も優れています。その品質が認められ、全国各地の住宅・松山城・道後温泉・皇居においても使用されています。

菊間瓦の特徴

①堅牢で耐久性があり、いつまでも変色しない
②優美で品質高く光沢がある
③耐熱に優れ、夏涼しく冬暖かい
④吸水率は低く、排水性が非常に高い
⑤種類が豊富で、表現が自由

小泉製瓦有限会社「かわらや菊貞」

今回は長い伝統を継承し、優れた技術を持ち製瓦の技術を応用した食器・置物・工芸品も手がけられています「かわらや菊貞」の10代目小泉信三さんを訪ねてお邪魔させて頂きましたのでご紹介いたします。愛媛県今治市菊間町で、菊間瓦を製造されている創業300余年、十代続く老舗の窯元「かわらや菊貞」。かわらや菊貞の「菊貞」は屋号であり、5代目小泉貞吉さんの時代から、菊間の「菊」と貞吉の「貞」の名前が由来となっているそうです。

素敵なギャラリー&ショップ

ギャラリーの玄関では6匹のカエル【六蛙】(むかえる)がお出迎えしてくれます。
こちらのカエル、なんと瓦で作成されています。菊間瓦といえばインパクトのある形相をした「鬼瓦」のイメージを持つ方が多いとおもいますが、かわらや菊貞では瓦を作る粘土を使い置物を作られ販売もされています。

中に入ると今年の干支である「辰」の置物がたくさん並べられていました。作品は手作業で作られており、1つ1つ表情が違います。どの作品も可愛らしく、干支飾りはその一年家を守ってくれるものとなりますので、選ぶ楽しみもより味わえると思います。また店内をゆっくり見てまわると、至る所に瓦製品が散りばめられていました。

サウナストーン「鬼丸・鬼玉」

現在ブームで多くの方がサウナを利用される中、愛媛県(松山市・今治市)の温泉施設、喜助の湯とかわらや菊貞とのコラボ「厄除けロウリュ」で生まれた作品。
ロウリュに使うアロマ水は邪気を払う、内子産「じゃばらエキス」を使用。菊間瓦ならではの鬼瓦をモチーフにしたサウナストーンは、もちろん表情も様々で見た目も楽しめます。鬼瓦は古来、守神や厄除けとして親しまれ、サウナで汗と一緒に災いを払うことを願って作成されたそうです。
「鬼丸・鬼玉」は作成にあたり、本来熱に強い菊間瓦ですが通常の粘土に耐熱材を配合し、より耐熱性を持たせる事で高温サウナのロウリュでも割れないよう工夫されました。作成後には厄除けで有名な今治市菊間町の遍照院(厄除大師)で厄除け祈祷もされています。

「鬼瓦七輪」製作現場を見学

お忙しい中、作品を作成中の現場を見学させて頂きました。
見学したのは鬼瓦をモチーフにした七輪。制作する作品に適した厳選された粘土が、型に流し込まれてかたまり、まさにそれを外す瞬間を見られました。そこから手作業で、1点1点丁寧に仕上げ作業を行っており、表面の鬼の顔が次第に凄みを増すその職人技に、取材を忘れ思わず見入ってしまいました。この後、表面を磨き乾燥を終えたら1日以上時間をかけて窯でじっくり焼成(しょうせい)されます。その後燻す作業を行い「いぶき銀の鬼瓦七輪」に仕上げられます。

「いぶし銀」

菊間瓦といえば「いぶし銀」
瓦焼き用の窯も案内していただきましたが、私の想像と違い、その大きさに驚きました。瓦を大量生産する窯元ではこれより更に大きなサイズの窯もあるそうです。

瓦を銀色のいぶし色に仕上げるには、燻化(くんか)と呼ばれる方法を行います。瓦を乾燥し焼成(しょうせい)した後に、密閉したままの窯にガスを入れ素地表面に炭素質膜を形成し、そのまま冷却することで美しい銀色に仕上がった瓦が「いぶし瓦」です。燻してできる銀色なので、この瓦の色を「いぶし銀」とよばれます。
釉薬や塗料は使わず光沢のある深い銀色に仕上げられています。粘土の状態や燻の加減のより、模様に個性を出すこともできます。

まとめ

今回取材をさせて頂き、実際に仕事現場を拝見しお話を聞かせて頂きました。その中で1つ1つこだわりをもち、磨き上げられた職人さんの技術を身近に感じることで、改めて古くから瓦のまちとして知られている菊間町の菊間瓦の素晴らしさ、伝統に加え「新たな可能性を模索し続ける」かわらや菊貞さんの想いを垣間見る事ができました。予約制となりますが地域文化を体験できるワークショップも行われています。
(詳細はかわらや菊貞のHPに記載されています)

愛媛県にお越しの際には世界に1つだけの作品を探し求めて、かわらや菊貞を訪れてみてはいかがでしょうか。
小泉製瓦有限会社「かわらや菊貞」

小泉製瓦有限会社「かわらや菊貞」

〒799ー2303
愛媛県今治市菊間町浜13-1
TEL0898ー54ー2313  

E-mail info@koizumi-seigawara.com

営業時間9時〜17時 
不定休

駐車場
ギャラリー前に2台
ほど駐車可能です
アクセス
国道196号沿いにあります
松山市内から車で約50分

 

 

自己紹介

自己紹介

はじめまして!ひめ旅部の夏井です。

数年前からカメラに興味を持ち、休日には愛媛県を中心に、四季折々の風景写真を撮影し始めました。四国の新しいフォトスポットも探求し活動しています。
lnstagram「@alchemist0709」で撮影した写真もアップしています。
愛媛県の魅力を伝えるために頑張りますのでよろしくお願いします。

小泉製瓦有限会社 かわらや「菊貞」