素朴で力強くて味わい深い畦地梅太郎の版画の世界

アトリエの内部を忠実に再現した展示などもあって見どころいっぱい

三間町の名誉町民でもある版画家・畦地梅太郎氏の版画作品をはじめ、素描・原画・肉筆画を収蔵・展示した美術館。「山」を主題においた数多くの作品を残し、山の版画家ともいわれた畦地梅太郎氏の人物像にも触れることができます。
「梅太郎の庭」と名付けられた春の広場
美術館に入ってすぐのところに「梅太郎の庭(春の広場)」と名付けられた日本庭園風の中庭があり、小さいながらも四季の移り変わりを感じさせてくれます。美術館に併設された井関邦三郎記念館との間には「冬の広場」があり、こちらには同じく三間町出身の彫刻家・藤部吉人氏の彫刻が展示されています。
山や山の生き物たちを生き生きと描き出した作品をじっくり鑑賞
素朴で力強いシンプルな線に、はっきりした色使いで描かれた版画は情感たっぷり。美しくもありかわいらしくもあり、どこかユーモラスなところもあったりして、見る人によっても受ける印象が違います。山や生き物を愛していた梅太郎氏の作品は、国内外の多くの人から高く評価されていて、展示室にいると自分も山の中にいるような不思議な感覚に。
版ズレやカスレができたりするのも多色刷りならではの味わい
体験コーナーでは、本格的な版画の道具を使用した2〜4版の多色刷りを入館者は無料で体験することができます。体験は10:00〜11:30、14:00〜15:30まで。版木や画材、和紙などは用意されていて、1回の入館につき2枚まで刷ることができます。色が混ざらないように細心の注意を払っていても、やっぱり少しズレてしまったり…。でも、それがまた味があっていい感じに。スタッフの方が教えてくれるので気軽に体験してみよう。※都合により体験できない場合もあります。
普段使いにできる可愛くて手頃なものばかり
ミュージアムショップには、ポストカードやクリアファイル、シールやマスキングテープ、Tシャツ、バッグなど、畦地梅太郎の作品をモチーフにしたグッズが充実。お土産はもちろん、自分用にも欲しくなるものがいっぱいで迷ってしまいます。モンベルとのコラボ商品も人気。


<問い合わせ先>
畦地梅太郎記念美術館
愛媛県宇和島市三間町務田180-1
電話番号 0895-58-1133
営業時間 9:00〜17:00(受付は16:30まで)
休み 火曜 (祝日の場合は直後の平日)、1/1
入館料 大人300円、65歳以上200円、高校生・大学生200円、中学生以下無料
駐車場 あり

<コロナ対策について>
消毒液の設置、飛沫防止シートの設置、スタッフの体調管理・検温、スタッフのマスク着用などを徹底しています。

<注意書き>
権利者の許可を得て、撮影をしています。