約250年前に建てられた藁葺き屋根の旧庄屋・毛利家屋敷

日本人が心の中に持っている田舎の原風景に出会える場所

旧庄屋毛利家を守る会が、建物の保存と活用の観点からさまざまなイベントを行なっている旧庄屋・毛利家屋敷。囲炉裏を囲んだ民話の会や、秋に干される軒先のつるし柿、年末年始に飾られる明治時代の門松など四季折々の風景が楽しめ、昔ながらの農村文化を今に伝えています。
江戸時代の庄屋屋敷の全体像がそのままに残された貴重なお屋敷
江戸時代に初代の甚蔵が12年間の歳月をかけて建てたという毛利家屋敷は、L字型に配置された建物の形状から「角屋座敷」と呼ばれる珍しい造りで、宇和島市の指定文化財建造物にもなっています。茅葺き屋根や囲炉裏のある居間、台所のかまどなどは、使われていた当時そのままの姿で残されていて、今でも現役で使うことができるということに驚きます。
年月によるツヤの出た柱や梁、建具の意匠なども素晴らしい
中に入ると昔の住宅ならではの薄暗い空間で、使われている材木も畳も、たくさんの人によって使い込まれてきたなんともいえないツヤがあります。建具の意匠も変化に富んでいて、さすがは庄屋屋敷と思わせるものばかり。今でも演奏できる約110年前に作られたオルガンや、糸紬の道具など、珍しい道具もたくさんあります。
子どもの頃こんなところで遊んだ記憶がどこかにあるような…
山を背にして建つ毛利家屋敷の目の前には“米どころ三間”ののどかな田園風景が広がります。屋敷の敷地内だけでもかなりの広さがありますが、周辺の小道をあてもなく歩きながらのんびり景色を眺めたり、野の花に目を止めたり、田んぼの生き物たちに出会ったり。子どものころ、学校から帰ってきて夕方遅くなるまで外で遊んでいた昔の記憶が蘇ります。


<問い合わせ先>
旧庄屋毛利家屋敷
愛媛県宇和島市三間町是能419
電話番号 0895-58-2151(旧庄屋毛利家を守る会)
会館時間 9:00~17:00
休み  火曜(祝日の場合は翌日)
料金 無料
駐車場 あり

<コロナ対策について>
消毒液の設置、スタッフは在中しておらず、定期的な換気を行っております。