【愛媛県伊予郡】全国で唯一の神を祀る神社


2024.10.15

高忍日賣神社(たかおしひめじんじゃ)

愛媛県伊予郡松前町にある高忍日賣神社は、全国で唯一「産婆(助産師)乳母の祖神」である高忍日賣大神を奉斎しています。また境内には季節に応じて四季折々の装飾を施されています。今回は女性そしてカップルにも人気があるパワースポット高忍日賣神社をご紹介いたします。
高忍日賣神社は、産婆、乳母の祖神として、特に全国の助産師さんや教育関係者に崇敬されています。
安産・子育て・縁結び・子授け・厄除け・開運の神様として有名で、愛媛県内はもとより全国からも広く多くの方々が参拝に訪れています。皇室からも皇室産婆さんより安産御祈祷の依頼があり、ご神職が奉仕なさったそうです。

風鈴棚

神社の鳥居をくぐると、風鈴の心地の良い音色が聞こえてきます。風鈴棚にはカラフルな風鈴と風車が飾られており風鈴と風車の間をくぐり抜けると本殿にてお参りできます。
強めの風が吹いた時には一斉に音が響き渡り、あたりには涼しげな雰囲気が広がります。

風鈴回廊

お参りを終え、散策しているとおどうめぐりの看板があり、興味を惹かれ中に入りました。
風鈴回廊の風鈴は、種類が様々で回廊を風が吹き抜ける度にガラスや陶器の風鈴が色々な音色を奏でていました。

季節感あふれる風情を感じさせる夏の風物詩の風鈴。風に揺れる姿や音色が、訪れる観光客や参拝者を癒してくれます。取材中や以前参拝した際も風鈴を撮影するためにカメラやスマートフォンを持った方が訪れていました。
今では高忍日賣神社の風物詩として定着しつつあり、愛媛県の夏を象徴するスポットとして子供から大人まで人気を集めています。風鈴の棚は手作りで作成されており、毎年楽しみにされている方の思いを原動力に設置されています。

現在は風鈴と風車を飾られていますが、春冬にはつるし雛「てるてる雛」に変わります。皆様の気持ちや心を晴れやかにしていただけるようにと、御本殿の周りに飾られています。訪れた方に四季に合わせて楽しんでお参りしていただけるように心がけられています。

おどうめぐりとは

本殿のまわりにある回廊を反時計まわりに3回まわります。時を遡るという事で延命長寿、美容向上、若返りなどの御神徳を得られるとされています。

風鈴を飾りはじめた理由

聖徳大使が道後温泉に来られ伊予の村を回られた時、高忍日賣神社に立ち寄られました。その際、世の中で疫病や戦乱が続く中、早く治り皆が平和に生活できますようにとお祈りをされ、風鈴の元になった風鐸(ふうたく)を奉納されました。風鐸の音が鳴っている範囲は災いごとが起こらないと言う信仰があるそうです。そのような故事があり、長い神社の歴史が続く中、東日本大震災から風鈴を飾るようになりました。
新型コロナウイルスも蔓延し世情不安定になり、風鈴の数を少しずつ増やし音が世界にも広がっていきますようにと願いを込め神様に祈りを捧げながら飾られています。

風鈴棚と風鈴回廊イベントは、若い方からお年寄りまで長い期間楽しんでいただけるように毎年6月下旬頃から9月まで開催されています。

夏季限定の水みくじ

夏季限定で水みくじをされています。
境内の清らかな水におみくじを浸します。時間が経つとだんだんと文字が浮かびあがり吉凶を占うことができます。夏らしいとても楽しいおみくじです。

御神木

私が以前訪れた時、御神木が素晴らしく樹齢何年だろうと見上げていました。
取材の際お伺いすると樹齢1000年以上。伸ばした枝は、「まるでおおきな手を広げているような姿」参拝した時に、懐に抱いてくれるお母さんのような存在で、パワーをいただいていますとのお声をいただくそうです。

御神木の根元にある石の神様「うぶすな様」

もともと高忍日賣神社が鎮まる前に土地を守っていた神様といわれています。いろんな願いごとを叶えてくれる神様です。うぶすな様の前に置いてある願い石にお願い事をして一つ持って帰り、願いが叶ったらもう一つ添えて二つにして返します。そうすることにより自分が叶った良い流れが、これから願いを叶えたい方に伝わる、幸福のお裾分けといわれています。

連理の枝

本殿の裏手に2本の楠があります。平成17年に本殿の周りにある回廊の老朽化にともない、再建の作業中にふと上を見上げると木から伸びた枝どうしが1本につながっていることを発見、互いの木から枝が伸び合って一本の枝になっています。これは仲が良い夫婦の象徴である「連理の枝」と呼ばれます。現場でお話を聞く中、縁結びの神様の御神徳の力を肌で感じる事ができました。

隠れ蟹

境内の各所には高忍日賣神社の神話に出てくる蟹が隠れています。あちこちに目を向けて、楽しみながら散策してみてはいかがでしょう。神話や神社の詳しい情報は、HPにて記載されてるのでチェックしてみてください。

周辺のおすすめスポット

​高忍日賣神社から徒歩数分、徳丸多目的広場のとなりにある「徳丸ひまわり畑」
8月上旬に見頃をむかえ、徳丸ひまわり祭りも開催されます。神社の参拝後に訪れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

高忍日賣神社は日本最古の安産祈願の神社です。境内は地域の方の協力もあって、いつも清掃が行き届き、美しい雰囲気が広がっています。お産を控えている方、良縁をもとめている方、また境内にはパワースポットとしても人気の場所が数多くありますのでお参りに来てみてください。夏秋の神社と風鈴のコラボレーションは、日本ならではの風情を感じさせてくれます。御神木とそれに連なる木々に囲まれた境内は清々しく、風鈴の音色に心癒される時を過ごしました。
高忍日賣神社のSNSで最新の情報も配信されていますので是非チェックしてみてください。


 
高忍日賣神社
〒791ー3163
愛媛県伊予郡松前町大字徳丸387
TEL089ー989ー6238

駐車場(神社裏手にあり)
約20台

アクセス
飛行機
・松山空港より約9km
・松山外環状道路 古川IC・市坪ICより約3km
自動車
・松山自動車道 松山ICより約4km
・松山外環状道路 古川IC・市坪ICより約3km
電車
・JR予讃線「北伊予駅」下車 東へ1km(徒歩約15分)
バス
・松山市駅より
北伊予駅前行き「中川原」、「小松原」、「北伊予駅前」
下車約1km
・松前町ひまわりバス「徳丸老人憩いの家前」下車すぐ
自己紹介

自己紹介

はじめまして!ひめ旅部の夏井です。

今年で活動2年目となります。
数年前からカメラに興味を持ち、休日には愛媛県を中心に、四季折々の風景写真を撮影し始めました。四国の新しいフォトスポットも探求し活動しています。
lnstagram「@alchemist0709」で撮影した写真もアップしています。
愛媛県の魅力を伝えるために頑張りますのでよろしくお願いします。

高忍日賣神社