【愛媛県伊予市】JR南伊予駅~下灘駅の次なる観光スポットに?!~


2024.11.14

概要

この駅は令和2年3月14日、JR松山駅付近連続立体交差事業に伴う車両基地・貨物駅等周辺整備対策事業の一環として整備されたもので、伊予市の要望により設置された駅です。

松山側の「北伊予駅」からは1.6キロ、伊予市側の「伊予横田駅」からは1.1キロという、とても短い距離の途中に設けられたことからも、要望の高さをうかがい知ることができますよね。

令和2年の開業当時「大浦駅(松山市)」以来29年ぶりに愛媛県内に誕生した新駅(JR四国として新駅は会社発足後5駅目)で、駅の工事費約1億7千万円は愛媛県と伊予市が全額負担したそうです。以来、松山・伊予市方面への通勤、通学のアシとして、地元の方に利用されています。

駅名の由来

駅名の「南伊予」。これも地元住民の要望によるもので、1954(昭和29)年まで伊予市東端のこの一帯が「南伊予村」だったことに由来しています。現在もなお、地区内にある事業所等の名称としてこの「南伊予」は用いられ、地域住民のみならず近隣住民にとっても、北部の「北伊予」と対になる地名として親しまれていることから命名されました。「南伊予駅」の1つ前に「北伊予駅」があり、3つ先に「伊予市駅」がありますが、駅名だけでいうと「南伊予駅は伊予市駅の南側にある駅」と勘違いされているかもしれませんね。

駅名標(ナンバリング)

「南伊予」の駅ナンバリングは「U02-1」。すでに隣の駅(松山側)の「北伊予駅」には「U02」が、(伊予市側の)「伊予横田駅」には「U03」が割り振られていたため、その中間にできた「南伊予駅」のナンバリングは、ハイフンをつけて「U02-1」となったようです。ナンバリング後に新駅ができたがためのアイデアですね。

駅構造

構造としては、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。無人駅で、4両編成の列車に対応した90mの長ーいホームと、10mほどの短い上屋があるのみのとても簡素な駅です。松山方面に約20mのスロープ式出入口があり、自動券売機が設置されています。また70台が収容可能な駐輪場も整備されています。

バス路線

「南伊予駅」からの最寄りバス停留所は、伊予市コミュニティバス「南伊予駅」(2020年4月1日より運行)で、三秋・八倉線:保健センター行/伊予病院行(月・水・金曜日運行)の路線バスが発着しています。

JR南伊予駅前ふれあい広場

自転車観光の拠点化を目指し交流広場も現在整備中!e-bikeレンタル、サイクルステーションなどになるのかな。今後大注目のスポットになるポテンシャルを秘めています。週末になると、アンパンマン列車目当ての親子連れや、鉄道ファンの姿も見られることから、人を呼び込める条件は整っていると思います。この広場の整備に期待も高まりますね。

おわりに

田んぼのど真ん中にできたこの「南伊予駅」。今後、ふれあい広場の開発に伴って、眺望施設やユニバーサルトイレ、産直市・観光物産所、さらには鉄道をテーマとした遊具、鉄道払い下げ車両を活用したレストランや休憩所等、ハード整備が進めばいいなと思いますね。水田が広がる農村地帯としてのイメージが強かった南伊予の新しい観光拠点として発展することを期待せずにはいられません。
伊予市といえば「下灘駅」が超有名ですが、この「南伊予駅」はこれに続く観光スポットになれると個人的には思っています。しかも「松山駅」からは3駅10分!意外と近い「南伊予駅」へぜひお越し下さい!
記事投稿者:かず

記事投稿者:かず

ひめ旅部のかずです。生まれも育ちも愛媛県は伊予市。「伊予の本気」をお届けできるよう県内各地に出没中です。ひめ旅部の記事をきっかけに、カメラを持ってお出かけしていただけると嬉しいです!きっと、あなたの知らない愛媛が待っている?!