厳冬期だけの奇跡～愛媛県東温市「白猪の滝」の氷瀑～その圧巻の美しさ

はじめに

愛媛県東温市にある「白猪の滝公園」は、河之内地区に位置し、自然豊かな環境に囲まれた公園です。周辺には山々が広がり、清流がせせらぐ静かな場所です。

公園内には
・ちびっこ広場
・芝生広場
・多目的広場
・親水広場
・渓流広場
など沢山の広場が点在しています。
中でも、「白猪の滝」は「白猪の滝公園」のメインスポットとなっています。
 
「白猪の滝」は、春には新緑が滝を彩り、夏には深緑と滝の清涼感が楽しめます。また、秋には紅葉が美しい風景を見せます。

深緑の「白猪の滝」

そして、冬には氷瀑（ひょうばく）という特別な光景が広がります。
四季折々の絶景が訪れる人々を魅了し続けています。
 
また、この滝は絶景の聖地として、四国八十八景の６１番「厳寒の氷像アート（白猪の滝）」に選定されています。滝全体が凍りつく姿は、まさに自然が生み出す神秘と言えるでしょう。
 
その美しさと迫力を、ご紹介したいと思います。

「白猪の滝」の氷瀑～自然が創る冬のアート

高さ９６メートルの「白猪の滝」が、氷と雪で覆われた姿は圧巻です。滝を囲む木々や岩肌には雪が積もり、滝には無数の氷柱（つらら）が現れます。

太陽の光が氷を透かして輝く様子は、まるでクリスタルアートのような幻想的な光景です。
 
凍りついた水と流れ続ける水が織りなすコントラストが滝を彩り、その美しさに心を奪われます。静寂の中、微かに聞こえる水音が、神秘的な空間をより深く感じさせます。
 
この「動」と「静」の組み合わせが、見る人を非日常の世界へと引き込みます。

近づくほどに感じる氷瀑の迫力と冷たさ

滝に近づく木製の階段を歩いていくと、「白猪の滝」に到着します。
 
写真では伝えきれない氷の美しさに気づきます。氷柱はそれぞれ形が異なり、光を受けて青白く輝く様子は息をのむ美しさです。
 
滝全体に広がる氷の模様は、自然が創り出した精密な彫刻そのもの。

滝の近くに立つと、肌を刺すような冷気が全身を包み込みます。この冷たい空気が滝を凍らせ、厳冬期だけの氷瀑を作り上げているのです。
 
静けさと氷の迫力を間近で感じることで、まるで時間が止まったような感覚に浸れます。

氷瀑が見られる時期

「白猪の滝」の氷瀑は、寒波が続いて気温が下がる厳冬期にしか見られません。
 
訪れるタイミングによっては滝が完全に凍らないこともありますが、部分的に凍った滝や滝壺付近の氷模様も十分に楽しめます。

注意点

氷瀑を見に行く際は、寒さや路面の凍結に対する準備が必要です。
 
【自動車のタイヤ】
凍結路に備え、スタッドレスタイヤやチェーンがあれば安心です。
【靴】
滑りにくいスノーブーツや滑り止め付きの靴がおすすめです。
【衣服】
防寒性の高い防風・防水の服装に加え、手袋や帽子などで寒さ対策を万全に。
【その他】
スマホやカメラのバッテリー切れ防止に予備バッテリーを持参すると確かです。
 
心置きなく楽しむため、しっかり準備を整えてお出かけください。

アクセスと駐車場

川内ＩＣから「白猪の滝公園無料駐車場」：約２０分
【道順】
川内ＩＣから国道１１号線を高松・西条方面へ進み、二つ目の歩道橋を過ぎたら右折して国道４９４号線へ。

約４キロメートル進むと、右手に「白猪の滝公園無料駐車場」があります。

【駐車場】

「白猪の滝公園無料駐車場」からさらに山道を約８００メートル上がると、民間の有料駐車場（３００円）もあります。有料駐車場から滝までは約５００メートルです。

まとめ

「白猪の滝」の氷瀑は、厳冬期に自然が生み出す奇跡の絶景です。この季節にしか見ることのできない貴重な光景を、ぜひその目で確かめてください。
 
今季一番と言われた寒波が訪れた日には、滝の約８割が凍結していました。しかし、１月１４日（火）に足を運んだ際には寒波が過ぎ去り暖かくなっていたため、滝の凍結は４割ほどに留まっていました。
 
寒波が訪れるたび、その姿を変える氷瀑。その瞬間ごとに刻まれる芸術のような美しさは、まるで大自然が描き出す奇跡。目にした瞬間、息を呑み、心の奥深くまで震えるような感動が広がることでしょう。

自己紹介

愛媛県をこよなく愛する「いよ＆みＣＡＮ」です。
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