構想10年、建築に4年、明治時代に建てられた数寄屋造りの名建築

すぐれた感性と匠の技に感嘆する日本建築の粋を尽くした名建築

構想に10年、建築におよそ4年をかけた「臥龍山荘」は、明治時代に建てられた数寄屋造りの名建築。四季折々に移り変わる清流・肱川の自然を借景に、細部にまで趣向が凝らされた建物と、自然の造形が素晴らしい庭園は、時を忘れて見入ってしまうほど見事なものです。
四季折々に移り変わる自然と調和した建物と庭園に心が和む癒しのスポット
歴代大洲藩主の遊賞地であった「臥龍淵」の畔に建てられた「臥龍山荘」は、木蝋貿易で富を築いた河内寅次郎(こうちとらじろう)が茶の湯文化を守るため、京都から名大工や茶室建築家を呼び寄せて築造した山荘です。“材料の精選、着想の秀抜、加えて名工の卓越した技術”があってこそ実現できたという数寄屋(すきや)造りの名建築に、時を忘れて見入ってしまいます。
細部にまで凝らされた趣向、行き渡る心遣いに日本人の美意識の高さを感じます
肱川の自然に溶け込むようにつくられた臥龍山荘は、約3,000坪の敷地に臥龍院、知止庵、不老庵という3つの数寄屋造りの建物があり、建物と一体の美を形成する見事な日本庭園が広がっています。2011年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星を獲得。夢の美術館 世界の名建築100選にも選ばれた、“日本の美”の粋を集めた傑作です。
侘び寂びの精神や四季を表現した意匠、職人の遊び心に感嘆することしきり
隅々まで計算し尽くされた美で構成された臥龍院には、水をあしらった欄間彫刻、蝋燭の灯で月のように浮かび上がる丸窓、コウモリの細工が施された襖の引手など、至るところに繊細な侘び・寂びの精神を感じます。細い竹を複雑に編み込んだ丸天井に、肱川の川面に反射した月明かりを写すという「不老庵」の趣向には本当に驚かされました!
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【問い合わせ先】

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臥龍山荘
愛媛県大洲市大洲411-2
電話番号 0893-24-3759
営業時間 9:00~17:00 (札止16:30)
定休日 無休
料金 大人550円、中学生以下220円