木蝋生産で財を成した豪商や町人の暮らしを今に伝える見事な町並み

漆喰の大壁や出格子などが印象的な町並み

古くから物流の集散地として知られ、江戸時代後期から大正時代にかけては木蝋の生産で栄えた内子町。当時の町家や豪商の屋敷が約600mに渡って軒を連ねる八日市・護国地区の町並みでは、レトロなカフェやお土産屋さんめぐりなども楽しめます。
住人が住んでいる“生きた町並み”に、そこに暮らす人の日常とぬくもりを感じます
南予旅の最初に訪れたのは、かつての繁栄の名残を色濃く残す豪壮な商家や白壁の土蔵、町家が建ち並ぶ八日市・護国の町並み保存地区です。伝統的な建物の意匠を鑑賞したり、古い建物を生かしたカフェやショップを巡ったり、「せだわ」と呼ばれる路地を探索してみたり…。地元の人たちとのふれあいも、かけがえのない体験です。
どこを切り取っても絵になる伝統的な美しい町並みが続いていく
八日市・護国地区の町並みは伝統的建造物群保存地区でありながら、今も実際にそこに住む人たちの暮らしがある“生きた町並み”という特徴があって、通りを歩いていると江戸時代や明治時代に迷い込んだかのような錯覚すら覚えるほど。町並みの雰囲気にぴったりな古民家カフェやこだわりショップ、お土産屋さんなどもたくさんあります。
職人の技が光る建物の意匠も町並み散策の見どころのひとつ
町並み全体としての美しさもさることながら、それぞれの建物に職人が互いに技を競いあうかのように施された装飾も見事です。屋根に付けられた「懸魚(げぎょ)」と呼ばれる装飾や、コテで立体的に絵を描いた「鏝絵(こてえ)」、平瓦の目地を漆喰で固めた「海鼠壁(なまこかべ)」、防火の役割で設けられた「袖壁(そでかべ)」や小屋根をつけた「袖うだつ」など、伝統的な造形美も訪れる人を楽しませてくれます。
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【問い合わせ先】

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八日市護国重要伝統的建造物群保存地区 
愛媛県喜多郡内子町内子
電話番号 0893-44-5212(八日市・護国町並保存センター)