【愛媛県伊予市】長い石段、三島神社


2024.03.29

二重門とシイノキ群

297段の石段中程にある二重門(市指定文化財)は元禄文化の影響を受けた華麗優美な江戸後期の建物です。特徴としては、扇垂木と多くの蛙股や、多様な彫刻と藩主加藤家の定紋「蛇ノ目」が多用されており、県下の古神社にその比を見ないまれな二重門です。

上方石段両側にシイノキの古木が7本あり、最大の木は目通りで4m10cm、樹高約15mです。三島神社が創設された頃に自生したものと伝えられています。

狛犬が阿・吽の亀

三島神社誌によると神亀元年(724年)の正月に、亀が金幣を背にしてこの浜に泳ぎ着き、森の中へかけ登ったそうです。その年の8月23日に、大三島の大山祇神社より勧請して、三島神社が創設されたと伝えています。以来この地域を亀の森というそうです。この由来により神社拝殿前左右には通常狛犬が配置されているのに、この神社では阿・吽の形相をした亀が置かれています。安政4年(1857年)に、地元の庄屋達が奉納した珍しい石造物です。

37艘の船絵馬

この船絵馬は天保12年(1841年)に奉納されたもので、37艘の弁財船が描かれています。弁財船とは輸送船型の一つで、江戸時代中期以降に全国的に使われていました。船尾には「◉朝吉丸」といったように大洲藩定紋が描かれた船があり、大洲藩浦手奉行所に登録された弁財船です。一枚の絵馬に37艘という大量の船が描かれているものは、全国的にも珍しいそうです。
文化財の宝庫である三島神社には、上記の二重門、シイノキ群、そして森寛斎の絵馬「金毛九尾悪狐退治の図」が奉納されています。いずれも伊予市の文化財に指定されています。

記事投稿者:かず

ひめ旅部のかずです。生まれも育ちも愛媛県は伊予市。「伊予の本気」をお届けできるよう県内各地に出没中です。ひめ旅部の記事をきっかけに、カメラを持ってお出かけしていただけると嬉しいです!きっと、あなたの知らない愛媛が待っている?!